受験シーズンになると、多くの親や受験生が「学問の神様」に合格祈願をしに神社へ足を運びます。
努力があってこその結果ですが、「最後のひと押し」に神様の力を借りるのも、日本ならではの文化です。

ここでは、神頼みの意味や正しい参拝方法、お賽銭のマナーについてご紹介します。
1. 神社に詣でる意味
神社に参拝することは、単なるお願いではありません。
日々の努力を神様に報告し、感謝の気持ちを伝える場でもあります。
- 感謝と報告:「ここまで頑張ってきました」と伝える
- 心の整理:参拝で気持ちを落ち着け、自分を信じる力を強くする
- 習慣の区切り:合格祈願をきっかけに、生活リズムや勉強姿勢を整える
受験は精神面の安定も重要。神社は、そのための“心の拠り所”のためでもあります。
2. 正しい参拝方法

合格祈願の効果をより高めるために、参拝の基本的な流れを押さえておきましょう。
- 鳥居をくぐる前に一礼
境内は神聖な場所(神様の屋敷に入るイメージです。)。入る前に軽く頭を下げます。 - 手水舎(てみずや)で身を清める
- 右手で柄杓を持ち左手を清める
- 左手に持ち替えて右手を清める
- 左手に水をためて口をすすぎ、再び左手を清める
- 柄杓の柄を立てて水を流し元に戻す - お賽銭を入れる
金額は自由ですが、受験では「ご縁=5円」が縁起が良いとされます。
「115円(いい合格)」など語呂合わせも人気です。 - 二礼二拍手一礼
- 深く二回お辞儀
- 二回手を打ち、胸の前で合掌して祈願 - 祈祷時に参拝する神社の神様の名前をいいます。例えば大宰府天満宮なら菅原の道真公ですので「菅原の道真公さま、いつもありがとうございます。私は・・・(自分の住所、名前)をお伝えする。自分の日々の努力を伝え、受験のご加護があるようにお祈りする。
- 最後にもう一度深くお辞儀 - 帰るときも鳥居の前で一礼
御祈祷をしてもらう時の様子を参考にされるといいと思います。神主さんが祝詞を奏上し、神様にお願い事や感謝を伝える儀式の中でも御祈祷者の住所や名前を言われています。
3. お賽銭の意味と心構え
お賽銭は「お願い料」ではなく、「感謝の印」です。
「合格しますように!」だけでなく、
「これまで勉強できたことに感謝します」という気持ちも込めましょう。
お賽銭に5円というのはよく言われますが、昔の価値の5円という話も聞きました。その話はまた詳しくしますね。
4. 合格祈願におすすめの持ち帰りアイテム

- 合格守:机や筆箱に入れておくと、試験中もお守りが見守ってくれます
- 絵馬:願いを書いて奉納することで、気持ちがより具体的になります
- 鉛筆・文具:実際の試験で使うと心強い
5. 神頼みは努力のあとに
神社は魔法の場所ではありません。
大切なのは、これまで積み上げてきた努力と、当日までの準備です。
神頼みは、受験生と家族の心を一つにし、
「やるぞ!」という気持ちを後押しする存在。
どうかあなたとご家族の願いが届き、最高の春を迎えられますように