子育ての難しさ

子育て

 怒らない母っている?

こんにちは。「伸びしろしかない子育てラボ」のおとです。

今日は、ずっと胸に引っかかっている“あの日のこと”を、

少しだけ書いてみようと思います。


子育ての理想は、“怒らないやさしい母”だった

娘を妊娠したとき、私は心からこう思っていました。

「私は愛にあふれた怒らない母になるんだ」
「いつも笑顔で、優しくて、温かくて…」

自分がされて嫌だったことは絶対しないんだっと決めていました。


でも現実は、想像とはまったく違った

娘が生まれたのは、ゴールデンウィークの真っただ中。

初めての出産、助産院での夫の立会いのもと理想通りの出産ができました。

出産の痛みは想像以上でしたが・・・

産んだ人でないと分からないけど、

信じられない痛みだけど、

何度も産めるから女性ってすごいよね(笑

産後、実家に会いに来てくれる友達が多くて、

楽しく過ごしていました。

ある日、大学時代仲の良かった友達が遊びに来てくれました。

大学時代同様に話が盛り上がり、友達2人も夕食まで食べて帰るという長時間滞在になりました。

それ以外のお見舞い客は短時間で帰って行ったのでわからなかった事実が・・・

事件発生

 実家とはいえ産後の体調も体力も戻ってなく、

赤ちゃんの授乳で夜もぐっすり眠れていない私。

その夜ぐずぐず泣き止まない娘に初めていらいらして「もーいい加減に寝てよ。」

と布団にちょっと乱暴においてしまったのです。

娘は私の様子を察知したように本気で泣き出しました。

それに私も驚きと、後悔と申し訳なさで涙が出てきました。

「ごめんねー、ごめんねー。」
抱っこしても授乳しても泣き続ける赤ちゃんの前で、気づけば私も泣いていました。

自己嫌悪

自分が疲れていたというのもあります。

娘が永遠とだらだら泣き続けてしんどかったということもあります。

また授乳になれなくて乳首もひりひり痛み、

だらだら授乳させるのがしんどかったというのもあります。

いろんなことが重なっての初めてのイライラでした。

でもそんなことで生後3週間の赤ちゃんを怒ってしまった自分に驚き、

後悔し、ショックを受けました。

「怒らないって決めたのに・・・」

そのショックを今でも鮮明に覚えています。


“愛にあふれた母”とはなんだ?

「娘に申し訳ない」
「もっと優しく、もっと愛してあげたいのに…」

思えば、理想の“母親像”に自分を無理やり合わせようとして、
無理なことをしようとしていたのだと今は思います。


人間だもの。少しずつ親になっていく。

理想とは大きくずれてしまったけれど、

今でも理想とは程遠いけれど、

余裕のある時は理想像に近づく行動をするようにしていますよ。

でも、イライラしたり、余裕のないときももちろんあります。

そんな時はその時はどうして自分がそれをしてしまったのか話すようにしています。

親も未熟なのだから、という意図も込めて。

完ぺきではないのだから期待しないでよ。の意図も込めて(笑)

一緒に笑って、怒って、泣いて、乗り越えてきたたくさんの毎日。

それによって私は少しずつ母にさせてもらって、

少しずつ許容範を広げてまあるい人間になれていると思っています(笑)

完璧なんてないのだから。


今の私でいいのだ。

完璧な母親にはなれなかったけど、
一生懸命だったことだけは、胸を張って言えます。

今でも不安になる日も、イライラしてしまう日もあるけれど、
それでも私は、「今の私でいいのだ」と思えるようになりました。

なぜなら、これまでの経験が今の私を作っているから。経験は自分だけの宝物です。


子育ては、理想と現実のギャップの連続

「もっとこうしてあげたかった」
「こんな母でよかったのかな」

そう思うことは、今でもたくさんあります。
でもそれは、“子どもを大切に想っている証拠”。

理想通りにいかなくても、
必死に頑張っている私を誇りに思っています。


最後に

子育てに正解はないけれど、
“愛そうとする気持ち”がある限り、
私たちはちゃんと「いい母」なんだと思います。

娘よ、ありがとう。
そして、あの日の私へ——
よくがんばったね。怒っても大丈夫だよ。

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